
医師のサポートと患者さんのケアが看護師の仕事
これから看護師を目指している人に向けて、看護師の基本的な仕事内容や勤務先、看護師として働くメリットを紹介します。
仕事内容
看護師の仕事は病気や怪我をした患者さんのケアと、医師の診察や治療の補助が主となります。具体的な仕事内容は血圧や体温測定などのバイタルチェックから、ベッドメイキングなどの身の回りのお世話があります。1日の終わりには次に担当する看護師のために、患者さんの記録をつけるなどのデスクワークもあります。
また大きな病院では手術の補助を専門とする看護師もいます。手術室の中で手術の準備を行ったり、手術中に執刀医へ器具を手渡ししたりする仕事があります。
近年、医療の専門性が進んでいることから、手術室看護師のように看護師の仕事にも専門性が求められるようになってきています。また、医師や薬剤師、特定の分野の専門家がチームを組み治療をする「チーム医療」の推進により、患者さんと接点が多い医療従事者として看護師の役割も重要視されています。
勤務先
看護師の活躍の場は、大学病院、私立公立病院、診療所などが一般的で、全体の約86%を占めています。しかし、高齢化社会が進んだことから、近年は介護保健施設や訪問看護ステーションで働く看護師も増加しています。
看護師として働くメリット
看護師の資格は人の命に関わる仕事をする資格です。そのため、看護師になるには学校に通い医学や看護学を学び、国家試験に合格しなければなりません。それ相応の努力が求められる資格ですが、一度取得してしまえば働く場所に困らなくなります。看護師不足に悩む病院は多く、その需要もこれからまだまだ続いていくため、安定して働くことができます。
そして一般の仕事よりも働く条件が比較的良いということもメリットでしょう。専門性の高い仕事なので、一般の仕事と比較すると給与が高いことが多いです。日本看護協会の調査によると、看護職の2013年1月の平均給与額は37万4298円でした。また、「30~35 万円未満」が21.5%で最も多く、40万円未満で全体の約6割を占めていることから、平均給与額が高いことがわかります。
勤務時間や働き方についても融通がききやすいという特徴があります。正社員のほかにもパートや派遣などの働き方があるため、介護や育児のために週に2回だけ働きたい、夜勤はできない、といった自分の条件に合う働き方を選ぶことができます。また出産や育児などでのブランクを気にしない求人先も多く、転職回数が多かったとしてもそれほどデメリットにならず再就職しやすいです。